建設業者が岐阜県で公共工事を受注するためには、経営事項審査(経審)が不可欠。その中でも「社会性等(別紙3)」の項目は、企業の信頼性や社会的評価を数値化し、総合評定値に加点される重要なポイントです。
この記事では、岐阜県での経審における社会性等(別紙3)の主な加点項目と注意点をわかりやすく解説します。
🔍 社会性等(別紙3)とは?
社会性等の審査項目は、建設業者の社会的責任(CSR)やコンプライアンス体制を点数化するものです。以下のような項目に分かれ、それぞれで得点が加算されます。
✅ 主な加点項目【2025年対応版】
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
雇用保険・健康保険の加入 | 直近1年分の納付実績が必要 | 領収済通知書、納付書等 |
建設業退職金共済制度への加入 | 共済証紙の購入実績 | 証紙貼付書控などで確認 |
建設キャリアアップシステム(CCUS)の導入 | 就業履歴の蓄積体制 | カードリーダー設置が原則 |
建設機械の保有 | 車両の車検証・取得日で確認 | ダンプ等の保有数で加点 |
技能者のレベルアップ | 技能評価でレベル向上した者がいる | 審査基準日から過去3年以内 |
建設業経理士の在籍 | 登録経理試験合格者や講習受講者 | 有効期間内であることが条件 |
CPD単位の取得 | 継続学習の実績(上限30単位/人) | 建築CPD・CPDSなどが対象 |
💡 よくある質問(岐阜県の経審Q&Aより)
Q1. 雇用保険・健康保険の確認書類はどれくらい必要?
- 雇用保険:1年分の「領収済通知書」等
- 健康保険:審査基準日を含む月の納付書で可
Q2. 高齢の技術者(75歳以上)の常勤性はどう確認?
→ 「厚生年金70歳以上被用者該当届」や後期高齢者医療保険証+賃金台帳等で確認します。
Q3. CPDとCPDSの違いは?
→ CPDは建築系、CPDSは土木系の継続学習制度で、いずれも有効です。
※加点対象の団体で取得した単位であることが条件です。
Q4. 建設キャリアアップシステム(CCUS)は義務?
→ 加点対象ですが任意。ただし、今後の評価でますます重視される可能性が高いです。
🛠 建設機械の保有も評価対象
岐阜県では以下のような保有建設機械も評価対象になります:
- ダンプトラック
- バックホウ
- ホイールローダー など
※提出書類には「自動車検査証(車検証)」や「取得年月日」の明記が必要です。
📝 社会性等で差がつく!評価アップのためのチェックリスト
✅ 雇用・保険関連の書類は1年分まとめて保管
✅ 技術者のCPD取得状況を定期的に確認
✅ CCUSカードとカードリーダーを現場に導入
✅ 建設業経理士の有資格者が在籍しているかチェック
✅ 建設機械の所有状況を「一覧表」で整理
🔚 まとめ:社会性等は“手間を惜しまず”点数につなげよう
経審の社会性等は、単なる形式ではなく、公共工事にふさわしい企業体制を示す指標です。岐阜県では特に、就業履歴の蓄積や継続教育(CPD)、共済制度への加入状況などが審査対象になります。
📌 確実な加点には「書類準備」と「制度理解」が不可欠です!
🔗【参考リンク】
岐阜県 経営事項審査の広場:
https://www.pref.gifu.lg.jp/page/1892.html
この記事は、建設業の許可・経審申請に強い岐阜県の行政書士・社労士が監修しています。
経審書類の準備に不安がある方は、専門家にご相談ください!
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