関市の現場から「人が消える」日
「求人を出しても、まったく反応がない」 「ベテランが辞めてしまい、現場が回らない」
関市の介護施設、運送会社、建設現場の社長様から、悲痛な叫びが聞こえてきます。 私たちの生活に欠かせない仕事(エッセンシャルワーク)を担う現場の人手不足は、もはや限界点を超えつつあります。
先日、労働組合の中央組織である「連合」がまとめた報告書でも、この問題に対して非常に強い危機感が示されました。 これは単なる「賃上げ要求」ではありません。日本の社会基盤を維持できるかどうかの瀬戸際に来ているという警告です。
国もこの流れを重く受け止めており、今後の政策に大きく影響することは間違いありません。 今、経営者が知っておくべき「処遇改善」の潮流と、具体的な対策について解説します。
1. なぜ、エッセンシャルワーカーの賃金は上がりにくいのか?
報告書では、現場の努力だけではどうにもならない「構造的な問題」が指摘されています。
- 公的価格の壁: 介護や保育などは、国が決める報酬(公定価格)が収入の上限となるため、事業者の判断だけで大幅な賃上げが難しい。
- 価格転嫁の難しさ: 運送や建設の下請け構造、小売・サービスの激しい価格競争の中で、コスト上昇分を取引価格に上乗せ(価格転嫁)できていない。
その結果、「仕事はきついのに給料は安い」という状況が固定化し、他産業への人材流出が止まらないのです。
2. 国の方向性は明確。「価格転嫁」できない会社は生き残れない
この状況を打破するため、国は今、強力に**「価格転嫁」**を後押ししています。
「賃上げしたいが原資がない」という中小企業の声に応え、大企業や発注元に対して、適正な取引価格への見直しを強く求めています(公正取引委員会の監視強化、「パートナーシップ構築宣言」の推進など)。
これからの時代、**「コスト上昇を堂々と主張し、適正な価格で受注できる会社」**でなければ、社員の給料を上げられず、結果として人が集まらない会社になってしまいます。
3. 「カスハラ」対策も、重要な処遇改善です
賃金だけでなく、働く環境の改善も急務です。 報告書では、顧客や利用者からの理不尽なクレーム(カスタマーハラスメント)に悩む現場の実態も浮き彫りになっています。
「お客様は神様」の時代は終わりました。 **「毅然とした態度で社員を守る会社」**であることを示すことが、社員の安心感と定着率向上につながります。就業規則への規定追加やマニュアル作成など、会社としての姿勢を明確にすることが重要です。
まとめ:賃上げは「コスト」ではなく「未来への投資」
「エッセンシャルワーカーの処遇改善」は、もはや待ったなしの課題です。 これはコスト増ではなく、会社が存続するための**「未来への投資」**と捉える必要があります。
飛騨屋社労士事務所では、
- 価格交渉の根拠となる**「人件費シミュレーション」**の作成
- 社員を守るための**「ハラスメント対策規定」**の整備
- 賃上げや設備投資に使える**「助成金・補助金」**の申請サポート
など、人手不足時代を生き抜くための総合的なサポートを行っています。 「現場をなんとかしたい」とお考えの社長様、まずは一度ご相談ください。


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