【介護・福祉】「腰が痛いので辞めます」が一番怖い! 職員の離職ドミノを防ぐために、施設長が今すぐやるべき「腰痛対策」

その腰痛、「職業病」で済ませていませんか?

「介護の仕事だから、腰が痛くなるのは仕方ないよ」 「湿布貼って頑張ってくれ」

関市の福祉施設の現場で、こんな会話が聞こえてきませんか? 施設長、その考えは非常に危険です。

いま、全産業の中で労働災害(労災)が増えているのが「社会福祉施設」です。 そして、その原因の**6割以上が「腰痛」**です。

もし、ベテランの職員さんが「腰椎椎間板ヘルニア」で労災認定されたらどうなるでしょうか? 長期間の休職、あるいは退職。残された職員への負担増。そしてまた誰かが腰を痛める…。 この**「負の連鎖(離職ドミノ)」**を止めるには、精神論ではなく、科学的な「安全対策」しかありません。

今回は、厚労省のマニュアルを基に、施設が取り組むべき3つの防衛策を解説します。


1. 「腰痛」は立派な労働災害です

まず認識を改めましょう。腰痛は「個人の体質」ではなく、「職場の環境」が引き起こす災害です。

マニュアルでは、腰痛予防のために以下の対策を推奨しています。

  • 抱き上げない介護(ノーリフトケア): スライディングシートやリフト機器の活用。
  • 作業姿勢の改善: ベッドの高さを調整する、中腰を避ける。
  • ストレッチの実施: 始業時や休憩中に腰痛予防体操を取り入れる。

「機械を入れる金はない」と言う施設長もいますが、職員一人が腰痛で辞めた時の採用コストと比べれば、福祉機器の導入やスライディングシートの購入は決して高くありません。助成金が使える場合もあります。


2. 転倒防止のカギは「4S」と「見える化」

施設内での「転倒事故」も多発しています。 入浴介助中の転倒や、廊下で滑って骨折などです。これらを防ぐ基本は、製造業と同じ**「4S(整理・整頓・清掃・清潔)」**です。

  • 床の水濡れを放置しない: 入浴後はすぐに拭き取るルールを作る。
  • 廊下に物を置かない: 車椅子やワゴンが通行の妨げになっていませんか?
  • 危険の「見える化」: 段差がある場所にトラテープ(黄色と黒のテープ)を貼るだけで、事故は激減します。

「忙しいから後で」が事故を招きます。「安全」を「業務」として組み込むことが重要です。


3. 送迎中の事故を防ぐ「ヒヤリ・ハット地図」

デイサービスなどで欠かせない「送迎業務」。ここにもリスクが潜んでいます。 マニュアルでおすすめされているのが、**「交通ヒヤリ・ハット地図」**の作成です。

  • 「あの交差点は夕方西日が眩しくて信号が見えにくい」
  • 「ここの路地は子供が飛び出してきやすい」

職員個人の頭の中にある「怖い体験」を、大きな地図に書き込んで共有してください。 新人のドライバーさんにとって、これが命を守る最強のナビになります。


まとめ:安全対策は「最強の求人対策」です

「あの施設は腰を壊すからやめた方がいい」 地域の狭い福祉業界では、悪い噂はすぐに広まります。 逆に、**「あそこはリフトもあって、腰痛対策がしっかりしている」**という評判は、どんな求人広告よりも人を集めます。

職員を「使い捨て」にしない。その姿勢が、選ばれる施設の条件です。

  • 腰痛予防の研修を行いたい
  • 安全衛生委員会を立ち上げたい
  • 福祉機器導入の助成金を知りたい

そんな時は、飛騨屋社労士事務所にご相談ください。 職員さんが長く、元気に働ける職場づくりをサポートします。

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