
「うちはテレワークなんて無理」は大間違い?
「ウチは鉄工所だから、テレワークなんてハイカラなことはできん!」 「現場に行かなきゃ仕事にならんよ」
関市の社長からは、そんな声をよく聞きます。確かにおっしゃる通り、溶接や組立を自宅でやるわけにはいきません。
しかし、**「経理の事務員さん」や「図面を描く設計担当者」**はどうでしょうか? 台風の日や、お子さんが熱を出した日に、 「いいよいいよ、今日は家でパソコン作業してくれれば」 なんて、口約束で許可していませんか?
実は、この「なぁなぁテレワーク」こそが、後で労務トラブルの火種になるのです。 今回は、最新のガイドラインに基づき、社長が押さえておくべき**「3つの落とし穴」**を解説します。
1. 「Wi-Fi代・電気代」誰が払うか決めてますか?
ガイドラインで最も強調されているのが、**「費用負担のルール化」**です。
従業員が自宅で仕事をする時、必ず以下のコストがかかります。
- パソコンの通信費(Wi-Fi代)
- 部屋の電気代、冷暖房費
- 郵送代、文具代
もし、何の取り決めもしないままテレワークをさせると、後で従業員から 「仕事で使ったんだから、家のネット代と電気代、会社が払ってくださいよ」 と請求された時、会社は断りきれません。
【対策】 就業規則に**「在宅勤務手当として月〇〇円払う(これですべて賄う)」あるいは「通信費等は本人負担とする」**と明記し、本人に納得させておく必要があります。
2. 「中抜け(家事・育児)」の時間は給料を引く?
在宅勤務中、 「ちょっと子供を保育園に迎えに行ってきます」 「夕飯の買い物に行ってきます」 と、仕事を中断すること(中抜け)があります。
この時間、社長はどう扱いますか? 「まあ、成果が出ればいいよ」と放置していると、**「働いていない時間にも給料を払っている」**ことになります。
逆に、厳しくしすぎて「1分でも席を外したら報告しろ!」と言うと、従業員は窮屈すぎて辞めてしまいます。
【対策】 「中抜けした時間は休憩時間として扱い、その分、終業時間を後ろにずらす」など、時間の管理ルールを明確にする必要があります。
3. 「隠れ残業」が見えなくなります
一番怖いのがこれです。 会社にいれば「もう遅いから帰れよ」と言えますが、自宅では社長の目が届きません。
真面目な社員ほど、 「家だと集中できないから、深夜までやろう」 「メールの返信だけ寝る前にやっておこう」 と、ダラダラ仕事をしてしまいがちです。
後になってパソコンのログを見たら、**「毎日深夜2時まで作業していた」**という証拠が出てきて、莫大な残業代を請求される…。 そんなリスクを防ぐには、メール送信を制限したり、始業・終業の報告(チャット等)を徹底させる仕組みが不可欠です。
まとめ:テレワークは「採用の武器」になります
「面倒くさいから、うちはやっぱり禁止!」 そう思う気持ちも分かります。しかし、これからの時代、**「事務職だけでもテレワークOK」**という条件は、優秀な人材(特に子育て中の女性)を採用するための最強の武器になります。
大切なのは、「なんとなく」やるのではなく、**「ルール(就業規則)」**を整備してやることです。
- 通信費の負担はどうするか?
- 労働時間の管理はどうするか?
- セキュリティ(情報漏洩)対策はどうするか?
飛騨屋社労士事務所にご相談いただければ、「社長も安心、社員も働きやすい」テレワーク規定を作成いたします。 「まずは週1回から」というスモールスタートのご相談も大歓迎です!


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